以下の実験をしました。
- 各肌状態による化粧ノリを調査
- 使用するのは100円均一パウダーファンデーション
- パフでファンデーションを10回こすりつける
- 顔に優しく10回同方向に狭い範囲で塗布
- マイクロスコープで付着状態を撮影し判断
顔左側はヒト型セラミド中心で毎日スキンケアしています。右側はたまに実験で化粧品を使うものの、保湿など基礎毛ケアはしていません。
右側はキメが荒れています。
結論を言うと、この肌のキメが化粧ノリの良さ、仕上がりに非常に大きく関与するということが分かりました。
メイク術を高める前に、みんな肌のキメを細かくしようぜ。
素肌(日中そのまま)
何も塗らずに13時位にファンデーションを塗りました。
左のほうがムラがありません。右はダマと固まりが目立ちます。
右側は素肌のピンク色もうまく隠れておらず、ファンデーションが付いているところと付いていないところで分かれていますね。
つまり、この時点で言えるのは、
化粧ノリは肌のキメによって大きく左右される
ということです。
200倍
50倍
乳液
1,000円台の資生堂の乳液を塗ってから。
ファンデーションの塗りやすさが格段に上がりました。とても塗りやすい。
1回の往復でかなり色が付き、ファンデーションがしっかり塗れている感覚がありますね。これはいい。
特に顔左側はムラがなく簡単に均一に塗れました。
一方で右側は塗りやすいもののムラをカバーしながら塗らないと均一性が出ませんでした。
左は何も考えず塗ればムラが出ませんでしたが、右側は考えながら塗る必要がありました。
写真で見ても分かるように、やはり右側はダマ・塊が目立つし、付着しきれていない部分があります。
水分と油分を足してもやはり素肌のキメに影響されるってことですね。
200倍
50倍
オイル
乳液で化粧ノリは大幅に良くなった。ならオイルが重要か?
ということで、皮脂の一部と同じ成分を含むオリーブオイルを塗布してみました。
今まで綺麗に塗れていた左側が悪化しました。これは意外。
かといって右側は綺麗に塗れているというわけでもありません。肌の赤みが消えていない部分が多く、やはりまんべんなく付いていないのが分かります。
塗っていても右側はファンデーションの色が残らず塗るのに苦労しました。肌にファンデーションが乗らないんです。
左側も右ほどではないけど塗りづらい印象があります。
理由はパフ側にファンデーションが多く吸い取られていたからです。塗る前よりパフの色が濃くなっていて、よりパフに染み込んでいました。
オイルによってファンデーション粒子が固まり、また溶けやすくなっているためパフに吸収されやすくなった。そのため、塗っているというよりは拭い取っている感じになったと思われます。
左側はキメが細かい分、ファンデーションが引っかかりやすい。だから均一に塗れるものの、油で固まったファンデーションが逆にダマとなって引っかかりやすくなったのでしょう。
乳液で化粧ノリが良くなったのでオイルが重要かと思いましたが、オイルだけだと肌のキメが細かいメリットが打ち消されてしまい逆効果でした。
このことから、メイク前には過剰な皮脂は落としておくのが必須だと分かりますね。
皮脂が多い状態でのメイクは、キメが細かい人は逆にムラができたり厚塗りになってしまうでしょう。キメが粗い人はファンデーションを何度も塗り重ねる必要があり、肌摩擦が増えて余計にキメを荒らしてしまうことになります。
50倍
200倍
化粧水
化粧水を塗ってから。
予想していたより化粧ノリ効果はアップしませんでした。
素肌より塗りやすいのは確かですが、水分が多い状態だとダマになりやすいですね。
水分だけでもダメ。油分だけでもダメってことですね。
乳液できれいに塗れたのは、水分と油分というより、乳化剤の界面活性剤がファンデーションをつきやすくした可能性も考えられます。
50倍
200倍
アルコール脱脂
エタノールで脱脂してから。
完全にキメだけに頼っているため、キメが粗い右側は付着していない部分が多いです。
素肌のときより綺麗に見えるのは、エタノール脱脂したときに古い角質が取れたからだと思います。
50倍
200倍
クリーム
200倍
ヒト型セラミド
50倍
200倍
カミソリで産毛ソリ
カミソリで産毛を剃ると化粧ノリが良くなると聞く。
今回は蒸しタオルせずに100円均一カミソリで顔を軽く何度も剃ってみました。
すると顔右側から角質が粉になって出てきました。
肌触りがツルッとして肌状態が良くなったように感じます。
ただ元々ノリがいい顔左側は特に変化なし。右側はかなり良くなっています。
つまりこれ、産毛じゃなくて角質除去、ピーリング効果によって角質状態が良くなったからノリも良くなっていると思われます。
これならピーリングしても一緒な気がしますね。
50倍
200倍
化粧下地(プリマヴィスタ)
さすが化粧下地。
パフの滑り非常に良くて塗りやすい。摩擦刺激も減らせるから老化防止にもなりそう。
ただどうしてもムラまでは完璧にカバーできていません。
どうしても薄い部分が顔右側にはあります。
50倍
200倍
化粧下地(ヌーディーベール)
びっくりした。
下地となっているけど、これだけでいいやん、というくらいに仕上がりました。ノリも抜群。
商品価格が高いので微妙だと思っていましたが、めちゃくちゃ少量でアホみたいに伸びて色が付きます。
ちょっと付けすぎた。プリマヴィスタの感覚で塗ると3倍くらい塗りすぎている感じ。そのせいで白くなりすぎました。もっと控えめにつければ、毛穴とかこれだけで隠れそう。
これならコスパいいでしょ。
なので下地だけの画像も載せておきます。朝とか忙しい日はこれだけ塗ればでかけられますね。私の頬の赤みも見事に消えるし。
こんなテクスチャ―あるんだとビックリビックリ。ふわふわホイップみたいな感じ。
ただこれでも、顔右側はキメの粗さが影響してムラが出ています。どこまでいってもキメの細かさが大事ってこと。
50倍(下地のみ)
予想外に少量で済むところ、通常量を塗ってしまったので多分やや塗りすぎだと思います。
皮脂があるように見えますが皮脂ではないです。なんか肌が明るく見える成分だと思います。現にファンデーションを塗った後だと皮脂感はゼロですしね。
200倍(下地のみ)
50倍(+ファンデーション)
非常に塗りやすかったです。
下地だけでも十分でしたが、ファンデーションの色そのものがバッチリ出ました。
塗る前に目にしている色が一発でキマる。
いやはや、他は知らんけど楽ね。これ。
200倍(+ファンデーション)
【まとめ】化粧ノリを良くするために必要なこと
- なんだかんだで化粧下地は優秀
- 化粧下地以外だと乳液が一番綺麗に塗れた
- 水分も必要だが油分が多くてもダメ
- 化粧下地でもキメの粗さはカバーできない
- ムラなく塗れて透明感が出るかどうかは素肌のキメの細かさ次第
- ヌーディーベールすごかった。めちゃ楽
最終的に顔右側はどうしてもキメの粗さが影響しました。
ファンデーションがどれだけ均一にムラなく塗れるか?
つまり透明感ある陶器肌になれるかどうかは、メイク前の下準備では限界がある。素肌のキメの細かさが必須ということが分かりました。
だから素肌のキメを細かくする方法にだけ注力すれば、あなたも陶器肌メイクが可能になる。
言い換えれば、厚塗りにならずにメイクが綺麗にキマる人は、使っているメイク用品がいいか悪いかより、素肌が綺麗かどうか、ってこと。
素肌がきれいな人はメイクしても綺麗ってことです。
素肌美人にはどうやっても勝てない!というわけですね。
あとヌーディーベール良かった。
女性が使うとまたいろいろ感想は違うんでしょうけど、こんなに扱いやすいならメイクするのもありか?と正直思っちゃいましたね。男にとってメイクって面倒なイメージしかないので。